診療科・部門のご案内

乳腺外科

乳腺外科について

乳腺外科では、乳がんやその他の乳腺疾患一般の診療を行っています。特に乳がんは女性の悪性腫瘍では非常に罹患率の高い病気です。我が国では1990年代より女性のがん罹患率のトップであり、今なお上昇しています。現在、新たに乳がんと診断される方は年間9万人を超えると推定されており、11人に1人は乳がんに罹患していると見積もられています。また、男性の方でも乳がんに罹患することはあり、全体の約1%は男性乳がんです。どのようにすれば乳がんにかからないかは、多くの研究がなされてきましたが決定的な方法は確立されていません。しかし、乳がん検診を受けることによって、より早期の段階で発見され、死亡率の低下につなげることは可能です。当科では、乳がん検診(当院でも検診を行っております)で異常の見つかった方や、気になる症状のある方の精密検査を行っております。また、乳がんの手術を受けられた方で、その後のホルモン療法剤の処方、定期的な診察・検査、生活指導、心理社会的サポートの窓口としての対応など、乳がんの専門医師が幅広く対応させて頂いています。

乳腺の疾患には、乳がん以外にも良性のしこり(比較的若い女性にみられる線維腺腫、乳腺内に水のたまった袋ができる乳腺のう胞、巨大化することがある葉状腫瘍など)、乳頭から分泌液がでることがある乳管内乳頭腫、乳腺の痛みやしこりのように固くなる乳腺症、乳腺内に膿がたまる乳腺炎・乳腺膿瘍などいろいろなものがあります。当科では、大病院では中々受け付けてもらえないこれら乳腺に関連したいろいろな疾患や症状に対しても対応いたしますので、気になる症状のある方は遠慮なくお気軽にご相談ください。

診療内容

当科の診療は、特に迅速で正確な診断を心がけています。受診された当日に視触診、マンモグラフィ、乳腺超音波検査を必要に応じて行います。これらの検査で異常があった場合は細胞や組織を顕微鏡で調べる穿刺吸引細胞診や針生検を引き続き行なっています。さらに特殊な精密検査(乳房MRI検査や画像ガイド下吸引式針生検)が必要な場合は、近畿大学医学部外科(乳腺・内分泌部門)とタイアップし、詳細な検査を受けて頂けるように連携をとっています。検査の結果手術が必要とされた方には、同じく近畿大学医学部外科(乳腺・内分泌部門)にご紹介させて頂きます。もちろん、患者さまのご都合により、近隣の他の医療機関へもご紹介させて頂きます。

また、乳がん治療は手術だけで終わりではなく、術後長期にわたる薬物療法がおこなわれることも珍しくありません。大病院の乳腺外科は患者様の数が急増しており、どこも長時間の診察待ち時間が生じているのが現状ですので、薬の処方のみの患者様や、治療後経過観察のみの患者様については、地域医療連携パスに則った対応をさせて頂いています。新たに治療が必要になった場合や、詳しい検査が必要な場合には、速やかに大病院への再診の手続きをさせて頂きます。 良性の乳房のしこりも、症状に応じて日帰り手術で摘出することも可能です。

このように、乳腺疾患の精密検査や術後の定期的な経過観察については、大病院とほぼ同じ内容でさせて頂き、複雑な検査が必要な場合や入院手術が必要な場合はスムーズに専門機関と連携させて頂きます。小さな手術や処置は当科で迅速に対応させて頂きます。

診療実績

当科では乳腺疾患の診断のために、以下の検査や診療を行っております。

  1. マンモグラフィ:専門の診療放射線技師により、精度管理された機器にてマンモグラフィを行っております。また、読影も専門資格をもった医師により行っております。
  2. 乳腺超音波検査:乳腺専門の医師の手によって行っております。当日その場で結果を説明させて頂きます。
  3. 穿刺吸引細胞診:上記検査で異常があった方は、通常採血検査で使う注射針にて細胞の検査を行います。痛み止めは使用しません。結果が出るのに約1週間お時間を頂いております。
  4. コア針生検:注射針よりも太めの針でより多くの組織を採取し、診断します。細胞診よりも正確な情報を調べることが可能です。針を刺す前に痛み止めの麻酔注射をします。検査結果が判明するのに1から2週間頂いております。
  5. 分泌液中腫瘍マーカー検査:乳頭分泌のある方に対して、乳がんの可能性が高いかどうかを調べる検査の一つです。苦痛はありません。少しお時間を頂きますが、当日結果をお伝えします。
  6. その他乳がん術後定期検査としての各種レントゲン・超音波検査(CTや腹部エコーなど)は必要に応じて適宜行っております。
  7. 乳がんの薬物療法:内服薬による治療は随時行っております。抗がん剤等の点滴治療に関しては、必要があれば腫瘍内科の方でお受け頂けます。入院での治療をご希望の方も、担当医にご相談ください。

担当医師紹介

医師
菰池 佳史 
経歴 平成2年 大阪大学医学部卒
専門資格 乳腺専門医・指導医(日本乳癌学会認定資格)、検診マンモグラフィ読影認定医、外科学会専門医(日本外科学会認定資格)、平成29年度第二回新リンパ浮腫研修終了

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